最近は家に帰ると、お笑い好きの弟と「YouTube」に投稿された、素人が作ったオモシロ動画を見て楽しんだりしています。先日も、いつものようにYouTubeを見ようとしたら、普段何もないスペースに突然英語で「You are the 999,999th visitor:Congratulations you Won!(あなたは99万9999人目の訪問者です。おめでとうございます、あなたは賞品を獲得しました!)」というメッセージが出てきました(写真1)。
懸賞系にはめっぽう縁のない私ですが、ようやく運がめぐってきたのかと喜び勇んで「Click here to claim」と書かれたボタンをクリックしかけたところで、ふと2つの疑問が沸き起こりました。
一つは「YouTubeの訪問者ってまだ100万人に達していないの?」ということ。もう一つは「何かくれそうな文章だけど、ボタンをクリックさせる前に賞品の内容を明らかにしないのはおかしくないか?」ということです。
これはどうもおかしいということで、クリックする前にGoogleで検索してみることにしました。すると、懸賞を装った詐欺広告であることが判明。後先考えずにボタンをクリックしなくてよかったと安心しつつも、世の中やっぱりそう上手い話はないものだなと少々ガッカリしました。
ちなみにYouTubeのアクセス数を調べてみると、2006年7月時点での月当たりの訪問者は6341万1000人とのこと(米comScore Media Metrix調べ)。100万人などはるかに越えていました。
その後、いろいろな情報を調べてみると、「Click here to claim」というボタンをクリックしただけでは特に被害はないということが判明。そこで、試しにボタンをクリックしてみました。
すると、今度は「あなたは賞金2087.56ドル(約20万円)を獲得しました。以下の項目に必要事項を記入して賞金を請求してください」といった趣旨の画面が出てきました(写真2)。記入項目の内容は名前や住所、メールアドレスなどです。
Web上の掲示板を見ていると、賞金がもらえると思って実際にこれらの個人情報を入力した人もいたようです。ただ、次の画面に進むと今度はクレジットカードの番号を請求されたので怪しくなってそこで止めたとのこと。直接的な被害はなかったようですが、メールアドレスを送った以上、スパムメールなどが送られてくる可能性は否定できません。
個人情報を入力してしまった人のコメントを見ると「Googleが買収したサイトだから信頼できるのでは」と思ったようです。確かにGoogleといえば、いまや知らない人はいないといっていいほどの有名サイト。しかし、今回のように詐欺広告がそのまま掲載されるなど、広告掲載の審査体制がずさんだという問題を抱えています。
膨大なアクセス数を稼ぎ出し、ユーザーの圧倒的な支持を得ているGoogleとYouTubeですが、それだけで全幅の信頼を寄せるのは危険です。人の欲や善意につけ込む詐欺は後を絶ちません。上手い話には、必ず裏があります。特に、ネットの世界では、常に信ぴょう性を判断する冷静さが求められています。
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