11月の3日から5日。福岡では、「ブックオカ」というイベントが
行われた。「福岡を本の街に」、というスローガンで、普段は反目しあう、
新刊書店と古本屋も手を携えての開催という画期的なもの。
カフェで古本市やブックレシピが楽しめたり、地元の人気パーソナリティ
が、宇能鴻一郎の名作を朗読する「濡れて読む」とか。
はたまた、いままでは読み聞かせってお母さんたちの専売特許だったが、
そんな時代は終わったぜ、と「読み聞かせオヤジバトル」が開かれたり。
今年初めて(多分)のイベントだが、今後楽しくなりそうな予感がした。
そこで、都築響一さんのトークショーに行ってきたの。
場所はケゴ教会。こじんまりとした会場にひしめき合う観客。
都築響一さんは、ポパイやブルータスの編集を経て、木村伊兵衛賞を受賞。
しかも、この受賞作品TOKYO STYLEは、ヨドバシカメラに行って、
店員にカメラの扱い方を教えてもらって写真集を出したというんだから、
まさに異能の人だ。
会場には、からんころ〜んと奏でられるここちよい環境音楽が流れていた。
「実はね、これ、弾いているのは象です」
と、アルバムのジャケットを見せる。どっひゃぁ〜。
超一流の写真家の作品と、チンパンジーが撮った写真、現代美術の大家と
象が鼻で書いた絵をスライドで次々に比べる。
「ね、たいして変わらないじゃない」
ふみゃ〜。自分の頭の固さが、ほぐれてゆくわ〜。
さらに、ものすごくオシャレな写真を見せてくれる。アルルだっけ?
そこの写真展で出合った写真だそうが、モノクロで、女性の写真。
額が手書きである。でもかっこいいのよ。
「この写真を撮ったのが、この人。ほとんど公園の人よね」
そのおじいさんは、とっても貧乏。着の身着のまま、ヒゲも髪も伸び放題。
もちろん風呂には入らない。でも、女性が好き。近づくと臭いので嫌がられる。
というわけで、写真を撮って愛でたい、と考えたらしい。
「そしてこれらの作品を撮ったのが、このカメラ」
とアップになったのが、手作りカメラである。それも、本体はダンボールを
黒く塗っており、フィルム巻上げなんか、ビール瓶の王冠である。
レンズは拾ってきた老眼鏡。女性に近づけないので、望遠レンズも作っているのだが、
紙の筒を丸めて、メガネのレンズが突っ込んである。フィルムだけは買ったそうだが、
フィルムケースも手作り。
「この道具でこれだけのものが撮れちゃうんだからねぇ。やっぱり、
撮りたいという情熱よねぇ」
満場一致でその人が大賞に選ばれたらしいが、授賞式には来ず。
ユニークな人がたくさんいる。パッションがあれば、何でもできるね。
そのパッションだが。
中国の「食」のように、日本が情熱を費やすのは「エロ」だっていうのが彼の論。
実際にはだんだん少なくなっている秘宝館だが、佐賀嬉野に、すごいのがあるそうな。
「まさに、インスタレーション。総工費5億円」
と、都築さん、世界遺産風に編集したVTRを見せてくれた。
たしかに、取材で行った別府秘宝館よりはゲージツ度がダントツに高いなぁ。
「あのね、お休みには、バリなんか行かずに、隣の佐賀県に行きなさいよ。
そして、嬉野秘宝館。こんなすごいのが近くにあるのに、福岡の人が行った
ことないなんて、もったいないよ!!」と、力説。
教会のステンドグラスが、最後はラブホテルの内装のように見えてきたわ。
アーメン!
というわけで、いかがですか?
秋の行楽は、恐いもの見たさで、嬉野温泉、秘宝館ツアー。
暴走族の背中の刺繍の詩集「夜露死苦現代詩」も、笑える!。
嬉野(うれしの)温泉は、佐賀県でっす!
恒例の先週1週間の報酬。
楽天282円。バリュー1円。
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