携帯機器向け地上デジタル放送「ワンセグ」の受信機能を備えた携帯電話の出荷が順調に拡大している。2006年12月の出荷台数は57万5000台と、初めて50万台の大台を突破したことが、電子情報技術産業協会(JEITA)の調べで明らかになった。
ワンセグ携帯の出荷台数は、2006年10月まで月間30万台強の水準で推移していたが、11月に47万3000台と急増。年末商戦に当たる12月でもその高い伸びを維持した。ワンセグ携帯の機種が増加したことに加え、2006年10月に始まった携帯電話番号ポータビリティー(MNP)により、11〜12月に市場が活性化されたことなどが要因とみられる。
2006年12月までの累計出荷台数は340万9000台に上る。電気通信事業者協会(TCA)の統計によると、PHSを除く国内の携帯電話契約数は2006年12月現在で9494万契約であることから、国内の携帯電話のおおむね30台に1台がワンセグ端末になったと推測される。
半面、地上デジタル放送の受信機能を備えたいわゆるテレビパソコンの出荷台数は、2006年10〜12月に8万9000台にとどまった。2006年4〜6月は10万台、7〜9月は21万7000台と順調に市場規模を拡大していたが、ここにきて急ブレーキがかかった格好だ。液晶やプラズマなど薄型テレビに押されたことに加え、テレビ受信機能を持たない低価格ノートパソコンにおいて大手各社の値下げ競争が激化したことなどが背景にありそうだ。このほか、ワンセグ受信機能を内蔵したパソコンの2006年10〜12月の出荷台数は1万7000台だった。
テレビ、DVDレコーダー、外付けチューナー、ケーブルテレビ(CATV)用セットトップボックス(STB)を合わせた「地上デジタル放送受信機器」全体の、2006年12月の出荷台数は161万3000台と、単月で過去最高を記録。2006年1〜12月の出荷台数は892万5000台で、2005年1〜12月に比べ72%増と大きく伸長した。薄型テレビの単価下落もあり、年末商戦における出荷台数が大幅に増加した。また2006年12月に、地上デジタル放送の視聴エリアが47都道府県に拡大。県庁所在地では全地域、日本全体での人口カバー率でも84%で視聴可能となったことが普及を後押ししている。
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