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紀伊國屋書店、電子化した和書を図書館向けに販売

図書館の蔵書はネットで閲覧する時代へ

2006年11月13日

「あとで読む」機能の使い方
 
部分的であればコピーやローカルへの保存も可能。学術書を中心に展開する
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 紀伊國屋書店は2006年11月13日、電子化した和書を図書館に販売するサービスを、2007年1月にも開始すると発表した。このサービスは洋書などで既に実施されている閲覧サービス「Net Library」に追加する形で展開する。Net Libraryは欧米440社の出版社が参加し、世界50カ国、1万5000館の図書館ですでに12万タイトルを提供している。紀伊國屋書店はこのサービスでの和書の販売窓口になる。

 Net Libraryでは、図書館ごとに電子書籍を販売する。サービスに加盟している図書館の利用者は、ユーザー登録をすることで、その図書館が購入した電子書籍の蔵書をオンラインで閲覧できる。ユーザーIDは図書館ごとになるので、例えば所属する大学の図書館と地域の図書館が両方Net Libraryに加盟している場合、2つのIDを所有することになる。図書館での蔵書が1冊だった場合、その書籍を他人が閲覧している場合は、閲覧できない。

 Webブラウザーで利用できるようになっており、図書館以外の場所でもインターネットに接続されたパソコンなら利用できる。電子書籍はPDF形式のファイルになる。テキストのコピーやページ単位でローカルに保存もできるが、「コピーや保存を同じ書籍内で10ページほど行うと、警告がでて、それでも保存等を続けるとIDを破棄する仕組みになっている」(紀伊国屋書店)。

 紀伊國屋書店では、専門書や大学の講義に必要な書籍など、学術書を中心に展開する。2007年内に国内の参加出版社50社、収録タイトル数1300、加盟図書館数100を目指す。サービス開始当初は登録和書は200冊程度になる見込み。

 電子書籍の販売は印刷された書籍とは別になっており、「通常の書籍よりプラットフォーム利用料などを数%上乗せし、1冊の平均価格は2000円〜3000円程度になる」(紀伊国屋書店)。閲覧者のこれまでの平均利用時間は1回8分で、ほとんどが何かを参照する程度に使われているという。そのため、「基本的に小説など通読が必要な書籍は対象にしていない」(同)。国内では既に東京大学や京都大学がNet Libraryを利用しているが、「日本語の蔵書がほしいという要望が非常に多かった」(同)ことから今回のサービス展開に踏み切ったという。


(染原 睦美=日経パソコン
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

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